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阿波座動物医療センターでの日々の出来事や、感じた事などなど… 出来る限り更新していきます☆ よろしくお願いします!!

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こんにちは!


獣医師の中埜です。


 


今日は、診察時によく尋ねられる猫のフィラリア症(犬糸状虫症)について、簡単に説明したいと思います。


 


Qどのような病気?


A蚊の吸血時にフィラリアの幼虫が体内に侵入することで感染し、幼虫や成虫が主に肺の血管(肺動脈)や心臓に寄生して病害を発生させる病気です。


 


 肺動脈のフィラリア(白いそうめん様のもの)の模型。
 右の肺はフィラリアによって炎症が起きている。

Q
症状は?


A幼虫や成虫の寄生や死滅により肺の血管に炎症 を起こし、発咳、呼吸困難といった喘息様の症状(かなり苦しいことも・・・)、食欲不振、体重減少、嘔吐、虚脱など特異的でない症状の場合もあります。これらの症状は数日の短期間のこともあれば、何か月も持続することもあります。フィラリア成虫が死滅により、肺動脈を塞栓した場合は死の1時間前まで正常であったにもかかわらず、急に呼吸困難に陥り、突然死してしまうことがあります。


 


Q診断は?


A フィラリア幼虫が寄生あるいは寄生数が少ない場合、犬で行う抗原検査やミクロフィラリア検査が陰性となってしまうことがあります。そのため、抗体検査(幼虫でも陽性)、胸部X線検査(フィラリアが寄生の影響が出る肺動脈の評価)、心エコー検査(心臓、肺動脈幹でのフィラリア成虫の存在の有無)など複数の検査を組み合わせないと診断できないことが多々あります。


 


Q治療は?


A成虫が心臓内にいる場合は成虫の外科的摘出、そうではない場合はフィラリアに対するアレルギーや呼吸困難などに対する対症療法、予防薬の投与となります。    


 


Q予防は?


A猫のフィラリア症は上記のように突然死亡してしまうケースや簡単に診断できない病気なので、予防が重要です。予防薬には飲み薬だけでなくノミ予防も同時にできる背中に液体を垂らすスポットタイプのものもあり、簡単に投与できます。そして、正しく予防薬を投薬すれば100%予防できます


 


詳しくは当院の獣医師にお尋ねください!

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