ブログin阿波座
阿波座動物医療センターでの日々の出来事や、感じた事などなど… 出来る限り更新していきます☆ よろしくお願いします!!
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根尖周囲膿瘍
こんにちは!獣医師の中埜です。
すっかり暖かくなり、朝ふとんから出るのが苦痛ではなくなってきた今日この頃です。
タイトルの根尖周囲膿瘍とは、簡単に言うと歯根(歯の根っこ)の周りに膿が溜まってしまう病気です。
赤い部位は膿が溜っているところ。→は細菌感染の経路。
細菌が歯周ポケット(歯石があるところ)から歯根周囲、歯髄(歯の内部)にまで侵入しています。
眼の下が腫れているあるいは眼の下から膿が出ている場合、第一にこの病気が疑われます。
感染を受ける歯根の位置によっては目の前方や下顎が腫れます。
抗生物質の内服によって一旦改善しますが、抜歯をしないと再発してしまうケースが多いです。
見にくいですが、奥歯の周りから血の混じった膿が出ています。
抜歯をする前。歯石は除去済み。下が上顎。
抜歯直後。この後、抜歯窩(歯があったところ)の内部を洗浄して膿を排出させ、縫合して閉鎖します。
予防について
深い歯周ポケットや歯の割れた部位からの感染によって生じるケースが多いため、ブラッシングやデンタルリンス等によるデンタルケアによって歯石をためないこと(歯石の表面はザラザラで細菌が付着しやすい)や割れた歯を放置しない(割れたところから歯の内部に細菌が侵入する)ことが重要です。
とは言え、奥の歯などケアが困難な部位もあり、歯石は少しずつ付着してしまいます。その場合は超音波スケーラー等を用いて歯石を除去します。
感染によって歯周炎が既に生じているかもしれません。そのような場合は来院していただき、口腔内のチェックを受けることをおすすめいたします。
感染によって歯周炎が既に生じているかもしれません。そのような場合は来院していただき、口腔内のチェックを受けることをおすすめいたします。
歯石がたまっている、口臭が気になる場合、膿がたまるほどではなくても、感染によって歯周炎が既に生じているかもしれません。そのような場合は来院していただき、口腔内のチェックを受けることをおすすめいたします
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